桧山茶~伝統の手もみ法~


300年ほど前の江戸時代中期に栽培が始まった秋田県能代市の檜山茶。「北限のお茶」といわれ、商業生産されている日本茶の産地としては

国内最北の地でお茶作りが行われています。最盛期には200戸ほどで生産されていましたが、現在は2戸まで減り、貴重なお茶となっています。こんなすばらしい自然環境に恵まれた土地で檜山茶をつくり、全国の多くの人に、「北限のお茶」のおいしさをお茶だけでなくそのお茶を使った和スイーツ、羊羹でも味わっていただきたく、毎日心を込めて作っています。


新茶の季節になると、完全無農薬で育ったみずみずしい茶葉を1日2キロほど摘み取ります。

蒸し器で茶葉を蒸し、ほいろで手もみをする、という作り方を続けています。1キロから200グラムしか作れないので貴重なお茶です。

茶誠堂では、全て手摘み・手揉み作業を行っています。葉振い・回転揉み・中上げ・揉切り・転燥揉み・こくりなどの作業を経て乾燥させてお茶が出来上がります。

 

さらなる手もみの技術を高めるため静岡で手もみの技術を習い、研さんを積んでからは、お茶の見た目も味わいも良くなったと思っています。

一つ一つ手作業なのでとても大変ですが、このような手もみ法で作られた檜山茶、それを使った茶羊羹は格別です。